コロナ禍以前の旅行トレンド 2020年3月期(第4回)旅行市場動向調査~海外

更新日:2022年03月02日


旅行動向調査

2020年3月期(第4回) 旅行市場動向調査~海外

2020年3月12日

DI値は3ヵ月前(10~12月)から-49ポイント低下しマイナス68。
3ヵ月後(4~6月)は+5ポイント回復しマイナス63。
6ヵ月後(7~9月)は現況より+30ポイント回復しマイナス38。

現況は、新型コロナウイルス感染症の広がりにより、3ヵ月前(10~12月)から低下。方面別では中国、アジアの低下が大きく、その他の方面も低下した。

海外旅行全般/客数の業況について

現況は新型コロナウイルス感染症の広がりにより-49ポイントの低下。
影響は「中国」や「アジア」以外の方面にも見られ、各方面とも3ヵ月前を下回った。
6ヵ月後は回復傾向となる見込み。

総合

海外旅行全般の業況は、現況が3ヵ月前(10~12月)から-49ポイント低下し、マイナス68。3ヵ月後(4~6月)はマイナス63、6ヵ月後(7~9月)はマイナス38。
客数も同様に低下し、マイナス63。6ヵ月後(7~9月)も回復してくるものの、マイナス38。
種別の業況では「第1種」「第2種」「第3種」とも-40ポイント以上の低下となった。

現況は全ての方面で低下。団体旅行、個人旅行とも低下した。

海外旅行全般は3ヵ月前(10~12月)から-49ポイント低下し、マイナス68。
客数も3ヵ月前(10~12月)から-45ポイント低下し、マイナス63。

  • 新型コロナウイルスの影響は中国旅行のみならず、海外旅行全体、各方面に影響が出ている。(第1種)
  • 新型コロナウイルス感染拡大に伴う罹患懸念による中止又は延期が広がりを見せている。(第1種)
  • 新型コロナウイルスによる手控えムードが大きく影響している。(第1種)

6ヵ月後(7~9月)は、現況より回復する見込み。

海外旅行全般の3ヵ月後(4~6月)は+5ポイント回復しマイナス63。6ヵ月後(7~9月)は現況から+30ポイント回復してマイナス38。
客数の3ヵ月後(4~6月)は+3ポイント回復しマイナス60。6ヵ月後(7~9月)は現況から+25ポイント回復してマイナス38。

  • 新型コロナウイルスによって今後の状況が大きく変化するが、今年はオリンピックがある関係で7-9月の海外旅行が大幅に減少すると思われる。(第2種)
  • 新型コロナウイルスが終息するまで積極的な対応はできない状況。(第2種)
  • 新型コロナウイルスの影響は大きく、方面に関わらず手控え感がある。終息するまで厳しいのではないかと思う。(第1種)

 

※「客数DI」は、2019年6月調査から聴取したため、以前のデータなし

 

※「第2種」「第3種」は、2019年3月調査から分計したため、以前のデータなし

海外旅行の需要動向(方面別)

  • 3ヵ月前(10~12月)から全ての方面で低下した。特に「アジア」は-61ポイント、「中国」は-51ポイントの低下となった。
  • 3ヵ月後(4~6月)は、「アメリカ・カナダ」「韓国」は横ばい、「アジア」「中国」は現況より回復する見込みだが、「ハワイ」「ヨーロッパ」「オセアニア」「ミクロネシア」では回復が遅れる見込み。

 

(単位:DI)

  1年前
(1~3月)
9ヵ月前
(4~6月)
6ヵ月前
(7~9月)
3ヵ月前
(10~12月)
現況
(1~3月)
3ヵ月後
(4~6月)
6ヵ月後
(7~9月)
ハワイ 0 0 2 -3 -32 -37 -29
アメリカ・カナダ -15 -21 -25 -26 -49 -49 -40
ヨーロッパ -8 -6 0 -12 -39 -44 -33
オセアニア -28 -28 -16 -32 -45 -52 -43
ミクロネシア -17 -33 -26 -32 -49 -54 -44
アジア 14 19 1 -4 -65 -61 -46
中国 -45 -43 -37 -44 -95 -91 -80
韓国 -35 -38 -70 -81 -84 -85 -72

海外旅行の需要動向(団体旅行)

  • 現況は、3ヵ月前(10~12月)に比べていずれの需要も-40ポイント以上の低下となった。
  • 3ヵ月後(4~6月)は、「業務渡航」がやや回復の他は、ほぼ横ばいとなるが、6ヵ月後(7~9月)は回復傾向となる見込み。

  1年前
(1~3月)
9ヵ月前
(4~6月)
6ヵ月前
(7~9月)
3ヵ月前
(10~12月)
現況
(1~3月)
3ヵ月後
(4~6月)
6ヵ月後
(7~9月)
インセンティブ -25 -14 -18 -24 -65 -63 -50
業務渡航 -13 -10 -12 -15 -63 -58 -46
教育旅行 -26 -24 -10 -20 -62 -63 -42

海外旅行の需要動向(個人旅行)

  • 現況は、3ヵ月前(10~12月)に比べていずれの需要も低下、特に「シニア」(-48ポイント)、「ファミリー」(-32ポイント)が低下した。
  • 3ヵ月後(4~6月)はまだ回復傾向にないが、6ヵ月後(7~9月)は回復傾向となる見込み。

  1年前
(1~3月)
9ヵ月前
(4~6月)
6ヵ月前
(7~9月)
3ヵ月前
(10~12月)
現況
(1~3月)
3ヵ月後
(4~6月)
6ヵ月後
(7~9月)
ハネムーン -30 -27 -31 -35 -57 -55 -47
ファミリー -12 -5 -20 -30 -62 -64 -46
OL -21 -19 -32 -37 -62 -64 -46
学生 -22 -38 -38 -49 -63 -71 -52
シニア(60歳以上) 4 0 -13 -9 -57 -58 -41

旅行市場動向調査について

一般社団法人 日本旅行業協会(JATA)では、JATA会員および中連協会員各社へ調査モニターへの登録を依頼し、会員1411社中、登録のあった637社を対象として、四半期ごとに「旅行市場動向調査」を実施し、その結果を発表しております。

「旅行市場動向調査」は、現況・先行き(3ヵ月後・6ヵ月後)についてのアンケートを実施し、旅行市場の動向を把握することを目的としております。

調査では各質問事項に対し「良い」「普通」「悪い」「取り扱っていない」で評価を求め、回答数から「取り扱っていない」(無回答を含む)の回答を除いたものを母数として各回答のシェアを算出し、「良い」を選んだ割合(%)から「悪い」を選んだ割合(%)を引いて、「DI」(=DiffusionIndex ディフュージョン・インデックス)という景気動向指数に加工して発表しています。

DI値の範囲は、全て良い(100)から、全て悪い(-100)の間の評価となります。

調査概要

調査地域
:全国
調査対象
:JATA会員各社、中連協会員各社の経営者など
調査方法
:インターネット調査
調査期間
:2020年2月3日(月)~2月21日(金)
設定数
:637社
回収数
:311社
回収率
:48.8%

種別について

「旅行市場動向調査」では、各業況を種別に分析しています。
各種別の取り扱い業務範囲と今回調査での回答件数は下記の表の通りとなっています。

種別 取り扱い業務範囲 社数 比率
第一種旅行業 海外・国内の募集型・受注型企画旅行の企画・実施、海外旅行・国内旅行の手配、及び他社実施の募集型企画旅行の代売を行うことができる。 196社 63%
第二種旅行業 国内の募集型企画旅行の企画・実施、海外・国内の受注型企画旅行の企画・実施、海外旅行・国内旅行の手配、及び他社の募集型企画旅行の代売を行うことができる。 50社 16.1%
第三種旅行業 海外・国内の受注型企画旅行の企画・実施、海外旅行・国内旅行の手配、及び他社の募集型企画旅行の代売を行うことができる。また、実施する区域を限定し、旅行代金の支払い時期を制限したうえで国内の募集型企画旅行を行うことができる。 65社 20.9%

この資料に関するお問い合わせ

JATA広報室
  • TEL (03)3592-1244