コロナ禍以前の旅行トレンド 2020年3月期(第4回)旅行市場動向調査~訪日

更新日:2022年03月02日


旅行動向調査

2020年3月期(第4回) 旅行市場動向調査~訪日

2020年3月12日

DI値は3ヵ月前(10~12月)より-81ポイント低下し、マイナス77。
3ヵ月後(4~6月)は、+9ポイント回復しマイナス68。
6ヵ月後(7~9月)は現況より+45ポイント回復しマイナス32。

現況は、3ヵ月前(10~12月)のプラス圏からマイナス圏へと低下。新型コロナウイルス感染症の広がりにより、中国からの訪日客の低下が大きく、その他の国・地域も低下した。

訪日旅行全般の業況について

新型コロナウイルス感染症の広がりにより現況は低下。6ヵ月後は回復傾向となる見込み。
出身国別で見ると、「中国」が-88ポイントの低下。

総合

訪日旅行全般の業況は、新型コロナウイルス感染症の広がりにより、3ヵ月前(10~12月)から-81ポイント低下してマイナス77、客数も-85ポイント低下のマイナス78。
種別の業況では、「第1種」が-80ポイントのマイナス71、「第2種」が-89ポイントのマイナス70、「第3種」は-75ポイントのマイナス91といずれも低下。

現況は新型コロナウイルス感染症の広がりにより低下。

訪日旅行全般は3ヵ月前(10~12月)より-81ポイント低下し、マイナス77。

客数も-85ポイント低下し、マイナス78。

  • 1月末以降中国人観光客を中心に激減。(第1種)
  • 新型コロナウイルス感染拡大に伴い中国本土と地方空港路線が運休となり、受入が出来ない状況となっている。(第1種)
  • 中国からのインバウンドが主だが、新型コロナウィルスの影響で全くなくなってしまった。(第1種)

6ヵ月後(7~9月)は現況より回復する見込み。

訪日旅行全般の3ヵ月後(4~6月)は、+9ポイント回復してマイナス68。6ヵ月後(7~9月)は現況から+45ポイント回復してマイナス32。

客数の3ヵ月後(4~6月)は+8ポイント回復しマイナス70。6ヵ月後(7~9月)は現況から+44ポイント回復しマイナス34。

  • 新型コロナウィルスの影響が長引くことによる様々な影響がでることを懸念している。(第1種)
  • 新型コロナウイルスが収束しないかぎり、訪日旅行にかなり影響がでると思われる。(第3種)
  • 新型コロナウイルスの状況が落ち着かない限り、先行きは不透明。(第1種)

※「客数DI」は、2019年6月調査から聴取したため、以前のデータなし

※「第2種」「第3種」は、2019年3月調査から分計したため、以前のデータなし

訪日旅行の需要動向(方面別)

  • 現況は3ヵ月前(10~12月)に比べて全方面で低下。好調だった「東京(TDR含む)」も-76ポイント低下してマイナス66。
  • 3ヵ月後(4~6月)は「ゴールデンルート」(+8ポイント)、「関東」(+7ポイント)、「東京(TDR含む)」(+6ポイント)など回復傾向となる方面もあり、6ヵ月後(7~9月)は全方面で回復傾向となる見込み。

(単位:DI)

  1年前
(1~3月)
9ヵ月前
(4~6月)
6ヵ月前
(7~9月)
3ヵ月前
(10~12月)
現況
(1~3月)
3ヵ月後
(4~6月)
6ヵ月後
(7~9月)
北海道 -4 -16 -17 -17 -62 -65 -33
東北 -34 -35 -32 -23 -59 -67 -39
関東 -1 6 -4 -62 -55 -29
東京(TDRを含む) 14 13 10 -66 -60 -28
東海・北陸 -4 -13 -6 -66 -65 -44
関西 13 6 8 -58 -54 -27
中四国 -38 -24 -24 -15 -64 -65 -41
九州 -23 -11 -22 -13 -66 -71 -39
沖縄 -17 -15 -24 -32 -62 -65 -39
ゴールデンルート(関東⇔関西) 6 9 7 4 -63 -55 -28

※「関東」「東京(TDR含む)」「東海・北陸」「関西」は、2019年6月調査で聴取方法を変更したため、以前のデータなし

訪日旅行の需要動向(顧客層別)

  • 現況は、全ての客層で低下。
  • 3ヵ月後(4~6月)は「団体」(+11ポイント)「FIT」(+6ポイント)で回復。6ヵ月後(7~9月)は全ての客層で回復傾向となる見込み。

  1年前
(1~3月)
9ヵ月前
(4~6月)
6ヵ月前
(7~9月)
3ヵ月前
(10~12月)
現況
(1~3月)
3ヵ月後
(4~6月)
6ヵ月後
(7~9月)
FIT 4 16 7 2 -66 -60 -30
団体 -13 -11 -6 -1 -75 -64 -41
MICE -28 -28 -13 -13 -69 -68 -37

訪日旅行の需要動向(国・地域別)

  • 現況は「韓国」を除く各方面で3ヵ月前(10~12月)から低下。
  • 3ヵ月後(4~6月)は「南米」(-6ポイント)以外は横ばいかやや回復。6ヵ月後(7~9月)は「中国」(+35ポイント)をはじめ、全方面で回復傾向となる見込み。

  1年前
(1~3月)
9ヵ月前
(4~6月)
6ヵ月前
(7~9月)
3ヵ月前
(10~12月)
現況
(1~3月)
3ヵ月後
(4~6月)
6ヵ月後
(7~9月)
中国 6 16 7 5 -83 -79 -48
韓国 -19 -24 -59 -76 -82 -78 -58
台湾 9 3 2 2 -54 -53 -33
香港 -19 -7 -10 -33 -68 -60 -44
東南アジア -4 8 0 2 -51 -49 -34
欧州 -15 0 -5 8 -43 -40 -25
北米 -18 -9 -8 -2 -44 -36 -23
南米 -47 -26 -24 -14 -44 -50 -43
豪州 -26 -17 -11 -7 -43 -35 -26

旅行市場動向調査について

一般社団法人 日本旅行業協会(JATA)では、JATA会員および中連協会員各社へ調査モニターへの登録を依頼し、会員1411社中、登録のあった637社を対象として、四半期ごとに「旅行市場動向調査」を実施し、その結果を発表しております。

「旅行市場動向調査」は、現況・先行き(3ヵ月後・6ヵ月後)についてのアンケートを実施し、旅行市場の動向を把握することを目的としております。

調査では各質問事項に対し「良い」「普通」「悪い」「取り扱っていない」で評価を求め、回答数から「取り扱っていない」(無回答を含む)の回答を除いたものを母数として各回答のシェアを算出し、「良い」を選んだ割合(%)から「悪い」を選んだ割合(%)を引いて、「DI」(=DiffusionIndex ディフュージョン・インデックス)という景気動向指数に加工して発表しています。

DI値の範囲は、全て良い(100)から、全て悪い(-100)の間の評価となります。

調査概要

調査地域
:全国
調査対象
:JATA会員各社、中連協会員各社の経営者など
調査方法
:インターネット調査
調査期間
:2020年2月3日(月)~2月21日(金)
設定数
:637社
回収数
:311社
回収率
:48.8%

種別について

「旅行市場動向調査」では、各業況を種別に分析しています。
各種別の取り扱い業務範囲と今回調査での回答件数は下記の表の通りとなっています。

種別 取り扱い業務範囲 社数 比率
第一種旅行業 海外・国内の募集型・受注型企画旅行の企画・実施、海外旅行・国内旅行の手配、及び他社実施の募集型企画旅行の代売を行うことができる。 196社 63%
第二種旅行業 国内の募集型企画旅行の企画・実施、海外・国内の受注型企画旅行の企画・実施、海外旅行・国内旅行の手配、及び他社の募集型企画旅行の代売を行うことができる。 50社 16.1%
第三種旅行業 海外・国内の受注型企画旅行の企画・実施、海外旅行・国内旅行の手配、及び他社の募集型企画旅行の代売を行うことができる。また、実施する区域を限定し、旅行代金の支払い時期を制限したうえで国内の募集型企画旅行を行うことができる。 65社 20.9%

この資料に関するお問い合わせ

JATA広報室
  • TEL (03)3592-1244