コロナ禍以前の旅行トレンド 2018年3月期(第4回) 旅行市場動向調査~海外

更新日:2022年03月02日


旅行動向調査

2018年3月期(第4回) 旅行市場動向調査~海外

2018年4月3日

海外旅行DIは、12月期から変動なくマイナス16ポイント

  • ※ 業態別は海外ホールセラーが19ポイント上昇し回復傾向
  • ※ 方面別は韓国は21ポイント上昇、ミクロネシアは13ポイント上昇、ヨーロッパは12ポイント上昇で順調に回復傾向
  • ※ 顧客層別は学生は24ポイント上昇、シニアは11ポイント上昇し大幅に回復傾向。

3ヵ月後DIは6ポイントで上昇しマイナス10ポイントへ。6月後は更に4ポイント上昇しマイナス12

海外旅行全般の業況について

現況は3ヵ月前(10~12月)から変動なくマイナス16で横ばいに推移
海外旅行ホールセラーは19ポイント上昇し大幅に回復。韓国は21ポイント上昇、ミクロネシアは13ポイント上昇、ヨーロッパは12ポイント上昇で順調に回復傾向
3ヵ月後(4~6月)の見通しは6ポイント上昇しマイナス10へ。

総合

方面別では、韓国は低位だが大きく上昇し需要回復。ミクロネシア、ヨーロッパも順調に回復。ハワイ、アジアは上位で上昇傾向。業態別では、海外ホールセラーは19ポイント増で(-25)、リテーラー2は15ポイント増で(-24)と大幅に回復傾向。順調であったリテーラー1は17ポイント減で(+4)に下降傾向。ネット系旅行会社は65ポイントも減少し(-40)で大幅に下落。顧客層別では、学生は24ポイント増で(-21)と大幅に回復。シニアは11ポイント増で(-1)で好調に回復。全体的に回復傾向の中、ハネムーンだけ3ポイント減で(-36)と緩やかに下降。

現況(1月~3月)韓国は大きく上昇し需要回復。ミクロネシア、ヨーロッパも順調に回復。

  • ヨーロッパは復調、東南アジアは好調、ハワイは継続して低調、社会情勢で韓国及びミクロネシアも低調。(第1種/総合旅行会社)
  • 韓国はもどりつつあるがまだ不安定。ヨーロッパは比較的好調。年齢層ではシニアが好調。(第1種/海外旅行系旅行会社)
  • 1~3月出発は学生旅行が非常に好調なのが特徴。特にヨーロッパやアメリカ方面等のロングが伸びている。(第1種/リテーラー1)
  • 海外旅行全般は3ヵ月前(10~12月)より0ポイントの横ばいで-16

3ヵ月後、6ヵ月後の見通し ヨーロッパ、中国は順調に回復し上昇で推移。

  • 台湾は家族、女性のグループからの問い合わせが多くなっている(第1種/総合旅行会社)
  • 近隣のアジアディストネーション、特に台湾、ベトナムが良い、(第1種/海外旅行ホールセラー)
  • ヨーロッパや4日間で行ける台湾・香港が比較的動きがある(第1種/リテーラー1)
  • 近くて安いディスティネーションが好調(第1種/ネット系旅行会社)
  • 3ヵ月後(4~6月)は6ポイント上昇し-10。6ヵ月後(7~9月)は4ポイント上昇し-12。

(単位:DI)

  2年前
(1~3月)
1年半前
(7~9月)
1年3ヵ月前
(10~12月)
1年前
(1~3月)
9ヵ月前
(4~6月)
6ヵ月前
(7~9月)
3ヵ月前
(10~12月)
現況
(1~3月)
3ヵ月後
(4~6月)
6ヵ月後
(7~9月)
海外旅行全般 -39 -35 -32 -28 -20 -16 -16 -16 -10 -12
※-18 ※-18

※2017年12月期調査見通し数値

  1年半前
(7~9月)
1年3ヵ月前
(10~12月)
1年前
(1~3月)
9ヵ月前
(4~6月)
6ヵ月前
(7~9月)
3ヵ月前
(10~12月)
現況
(1~3月)
3ヵ月後
(4~6月)
6ヵ月後
(7~9月)
総合旅行会社 -49 -42 -14 11 10 15 9 -6 -9
海外旅行
ホールセラー
-44 -41 -40 -35 -21 -44 -25 0 -31
海外旅行系
旅行会社
-27 8 -16 -9 -14 -17 -35 6 0
リテーラー1 -40 -23 -19 9 3 21 4 24 12
リテーラー2 -33 -35 -37 -34 -26 -39 -24 -23 -17
インハウス -25 -20 -17 -15 -12 2 -8 -8 -14
ネット系旅行会社 -33 -50 -50 -16 -100 25 -40 -20 0

海外旅行の需要動向(方面別)

現況は全体的に回復傾向で推移。特に韓国、ミクロネシア、ヨーロッパが顕著に回復
アジア、ハワイも好調に推移し上位で継続
3ヵ月後はヨーロッパ、中国が更に上昇し回復推移

  • 現況は3ヵ月前(10~12月)に比べ、韓国は21ポイント増(-47)で低位であるが大きく回復。ミクロネシアは13ポイント増(-45)、ヨーロッパは12ポイント増(-17)で顕著に回復。ハワイは7ポイント増(+6)に上位で更に上昇。オセアニアは6ポイント増(-22)、アジアは3ポイント増(+9)最上位で回復。中国もプラス3ポイント増(-47)で回復傾向。アメリカ・カナダは2ポイント減(-27)で緩やかに下降傾向。
  • 3ヵ月後(4~6月)は、ヨーロッパは9ポイント増、中国は5ポイント増で上昇し回復傾向。ミクロネシアは1ポイント増、アメリカ・カナダは横ばいで推移。上位に位置するハワイは1ポイント減、韓国も2ポイント減で緩やかに下降。アジアは4ポイント減、オセアニアは5ポイント減少で下降傾向に推移。

(単位:DI)

  1年前
(1~3月)
9ヵ月前
(4~6月)
6ヵ月前
(7~9月)
3ヵ月前
(10~12月)
現況
(1~3月)
3ヵ月後
(4~6月)
6ヵ月後
(7~9月)
ハワイ 2 1 0 -1 6 5 3
アメリカ・カナダ -28 -24 -28 -25 -27 -27 -22
ヨーロッパ -42 -34 -23 -29 -17 -8 -9
オセアニア -27 -31 -30 -28 -22 -27 -20
ミクロネシア -28 -27 -37 -58 -45 -44 -39
アジア 3 1 9 6 9 5 8
中国 -59 -60 -49 -50 -47 -42 -40
韓国 -48 -72 -70 -68 -47 -49 -52

海外旅行の需要動向(顧客層別)

現況は学生、シニアは大幅上昇し回復傾向。
ハネムーンは3ポイント減少し緩やかに下降。
3ヵ月後はハネムーンが回復傾向で推移。学生(教育旅行を除く)は大幅に下落。

  • 現況は3ヵ月前(10~12月)に比べ、学生は24ポイント増(-21)、シニアは11ポイント増(-1)で大幅上昇し回復傾向。ファミリーは9ポイント増(-21)、商用・視察は7ポイント増(-1)、一人旅は6ポイント増(-19)と回復傾向。教育旅行は2ポイント増(-22)、OLは2ポイント増(-29)、インセンティブは1ポイント増(-15)と緩やかに回復。ハネムーンは3ポイント減(-36)で緩やかに下降傾向。
  • 3ヵ月後(4~6月)は、ハネムーンは10ポイント増で大きく回復傾向。シニア(60歳以上)は2ポイント増、一人旅は1ポイント増、ファミリーは1ポイント増で緩やかに回復。インセンティブ(*)、OLは2ポイント減で緩やか下降。商用・視察は7ポイント減、教育旅行は8ポイント減で下降。学生(教育旅行を除く)は18ポイント減で大幅に下落傾向。

(単位:DI)

  1年前
(1~3月)
9ヵ月前
(4~6月)
6ヵ月前
(7~9月)
3ヵ月前
(10~12月)
現況
(1~3月)
3ヵ月後
(4~6月)
6ヵ月後
(7~9月)
ハネムーン -33 -32 -29 -33 -36 -26 -27
ファミリー -25 -28 -15 -30 -21 -20 -13
OL -38 -33 -25 -31 -29 -31 -28
学生(教育旅行を除く) -38 -50 -48 -45 -21 -39 -30
シニア(60歳以上) -3 -5 -9 -12 -1 1 -3
一人旅 -29 -25 -24 -25 -19 -18 -16
インセンティブ(*) -37 -21 -26 -16 -15 -17 -24
商用・視察 -16 -4 -4 -8 -1 -8 -10
教育旅行 -22 -36 -29 -24 -22 -30 -22

*「インセンティブ」:企業・団体等が従業員への報奨として提供する旅行

旅行市場動向調査について

一般社団法人 日本旅行業協会(JATA)では、JATA会員および中連協会員各社へ調査モニターへの登録を依頼し、会員1,198社社中、登録のあった588社を対象として、四半期ごとに「旅行市場動向調査」を実施し、その結果を発表しております。

「旅行市場動向調査」は、現況・先行き(3ヵ月後)についてのアンケートを実施し、旅行市場の動向を把握することを目的としております。

調査では各質問事項に対し「良い」「普通」「悪い」「取り扱っていない」で評価を求め、回答数から「取り扱っていない」(無回答を含む)の回答を除いたものを母数として各回答のシェアを算出し、「良い」を選んだ割合(%)から「悪い」を選んだ割合(%)を引いて、「DI」(=Diffusion Index ディフュージョン・インデックス)という景気動向指数に加工して発表しています。DI値の範囲は、全て良い(100)から、全て悪い(-100)の間の評価となります。

調査概要

調査地域
:全国
調査対象
:JATA会員各社、中連協会員各社の経営者など
調査方法
:インターネット調査
調査期間
:2018年2月5日(月)~2月25日(日)
設定数
:588社
回収数
:297社
回収率
:50.5%

業態別区分について

「旅行市場動向調査」では、各業況を業態別に分析しています。
各業態の定義と今回調査での回答件数は下記の表の通りとなっています。

業態名 定義 社数 比率
総合旅行会社 全国にネットワークを持ち、全分野に商品を持つ大規模な旅行会社 34 11.4%
海外旅行ホールセラー 海外旅行を専業とするホールセラー会社 16 5.4%
海外旅行系旅行会社 旅行業の取扱額が50億円以上で、うち海外旅行の取扱額が80%以上の旅行会社 17 5.7%
国内旅行ホールセラー 国内旅行を専業とするホールセラー会社 6 2.0%
リテーラー1 上記以外で旅行業の取扱額が30億円以上の旅行会社 28 9.4%
リテーラー2 上記以外で旅行業の取扱額が30億円未満の旅行会社 117 39.4%
インハウス 親会社の業務渡航などを中心に行っている旅行会社 41 13.8%
ネット系旅行会社 上記以外でインターネット販売が中心である会社 9 3.0%
訪日旅行系旅行会社 上記以外で訪日旅行販売が中心である会社 29 9.8%

*ホールセラー:パッケージツアーの企画・販売を専門に行う旅行会社

この資料に関するお問い合わせ

JATA広報室
  • TEL (03)3592-1244