コロナ禍以前の旅行トレンド 2018年3月期(第4回) 旅行市場動向調査~訪日

更新日:2022年03月02日


旅行動向調査

2018年3月期(第4回) 旅行市場動向調査~訪日

2018年4月3日

訪日旅行DIは、12月期より9ポイント減少するがプラス5で維持

  • ※ 業態別はネット系旅行会社は67ポイント上昇し大幅に回復
  • ※ 方面別は東北、甲信越・北陸、ゴールデンルートは増加し回復傾向へ
  • ※ 顧客層別はMICEが25ポイント減少し大幅下落。全体的に下降傾向
    出身国別は香港は5ポイント上昇し回復傾向。豪州は11ポイント減少し下落傾向

3ヵ月後DIは変動なくプラス5で維持。6月後は更に2ポイント上昇しプラス7

訪日旅行全般の業況について

現況は3ヵ月前より9ポイントポイントも減少で下降で推移。
ネット系旅行会社は67ポイント上昇し、マイナスから大幅に回復。
東北、甲信越・北陸、ゴールデンルートは順調に上昇し回復傾向へ
3ヵ月後は横ばいで現状維持のプラスで推移

総合

業態別では、ネット系旅行会社は67ポイント増で(+67)と0からプラスで大幅に回復。リテーラー2も15ポイント増で(+15)と上昇傾向。訪日旅行系旅行会社は17ポイント減で下降傾向。インハウスは39ポイントも減少し(-27)で大幅下落。方面別では、全体的に上昇で推移し回復傾向。東北は14ポイント増で(-22)、甲信越・北陸は12ポイント増で(-7)、ゴールデンルート(関東⇔関西)は7ポイント増で(+11)と回復傾向。上位で首都圏(TDR含む)は2ポイント増で(+14)、北海道は2ポイント増で(+7)と緩やかに回復。大阪・京都は(USJ含む)(+21)で横ばいに推移。

現況(1~3月) 東北、甲信越・北陸、ゴールデンルートは順調に上昇し回復傾向

  • 欧州からの桜ツアーは集客好調。(第1種/総合旅行会社)
  • 台湾は引き続き好調。中国は復調。韓国は引き続き低調が続く。 (第1種/総合旅行会社)
  • 中東、東欧からの訪日が目立った。 (第1種/インハウス)
  • 訪日旅行全般は3ヵ月前(10~12月)より9ポイント下落し、+5。

3ヵ月後、6ヵ月後の見通し 山陽・山陰・四国、沖縄、首都圏(TDR含む)が好調に回復

  • 個人型の増加。中部地域が好調 (第1種/総合旅行会社)
  • 中国系富裕層のグルメツアー。(第2種/リテーラー2)
  • 大型団体よりFIT客様形に変わっています。(第3種/訪日旅行系旅行会社)
  • 中国圏からはFITの医療ツアーが伸びているが、グループの落ち込みが大きい。台湾からは1.沖縄、2.北海道、3.大阪、4.東京のFITが好調順。(第3種/訪日旅行系旅行会社)
  • 3ヵ月後(4~6月)は0ポイント横ばいし+5。6ヵ月後(7~9月)は2ポイント上昇し+7。

(単位:DI)

  2年前
(1~3月)
1年半前
(7~9月)
1年3ヵ月前
(10~12月)
1年前
(1~3月)
9ヵ月前
(4~6月)
6ヵ月前
(7~9月)
3ヵ月前
(10~12月)
現況
(1~3月)
3ヵ月後
(4~6月)
6ヵ月後
(7~9月)
訪日旅行全般 -6 -7 2 0 14 5 5 7
※10 ※9

※2017年12月期調査見通し数値

  1年半前
(7~9月)
1年3ヵ月前
(10~12月)
1年前
(1~3月)
9ヵ月前
(4~6月)
6ヵ月前
(7~9月)
3ヵ月前
(10~12月)
現況
(1~3月)
3ヵ月後
(4~6月)
6ヵ月後
(7~9月)
総合旅行会社 7 16 30 19 16 8 8 8
リテーラー1 -18 -12 18 -22 20 11 17 23
リテーラー2 -10 -21 -3 -24 0 15 14 19
インハウス 0 -25 5 0 12 -27 -17 -27
ネット系旅行会社 25 100 -34 40 0 67 33 33
訪日旅行系旅行会社 -13 -10 -11 -3 17 0 -4 -4

訪日旅行の需要動向(方面別)

現況は、東北、甲信越・北陸、ゴールデンルートが好調に回復。その他も上昇傾向。
3ヵ月後、山陽・山陰・四国、沖縄、首都圏(TDR含む)が好調に回復で推移。

  • 現況は3ヵ月前(10~12月)に比べ、全体的に上昇傾向で東北は14ポイント増で(-22)、甲信越・北陸は12ポイント増で(-7)で大きく回復。ゴールデンルート(関東⇔関西)は7ポイント増で(+11)、東海は5ポイント増で(-14)、関東(茨城・栃木・群馬)は4ポイント増で(-16)と上昇傾向。沖縄は3ポイント増で(-2)、九州は3ポイント増で(-13)、山陽・山陰・四国は3ポイント増で(-26)、首都圏(TDR含む)は2ポイント増で(+14)、北海道は2ポイント増で(+7)、近畿は2ポイント増(-4)で緩やかに回復。大阪・京都(USJ含む)は現状維治(+21)で上位を継続。
  • 3ヵ月後(4~6月)は、山陽・山陰・四国は12ポイント増で大幅に回復傾向。沖縄は9ポイント増でプラスに位置し、上位の首都圏(TDR含む)は6ポイント増、大阪・京都(USJ含む)5ポイント増は更に上昇。近畿は5ポイント増、東海は4ポイント増、九州は3ポイント増で順調に回復。甲信越・北陸は1ポイント増で回復。ゴールデンルート(関東⇔関西)は1ポイント減、関東(茨城・栃木・群馬)は1ポイント減、東北は3ポイント減で下降傾向。北海道は9ポイント減少し大きく下降傾向で推移。

(単位:DI)

  1年前
(1~3月)
9ヵ月前
(4~6月)
6ヵ月前
(7~9月)
3ヵ月前
(10~12月)
現況
(1~3月)
3ヵ月後
(4~6月)
6ヵ月後
(7~9月)
北海道 9 -11 8 5 7 -2 13
東北 -44 -49 -44 -36 -22 -25 -24
関東 -19 -21 -28 -20 -16 -17 -18
ゴールデンルート(関東⇔関西) -1 2 5 4 11 10 8
首都圏(TDR含む) 6 9 10 12 14 20 9
甲信越・北陸 -15 -16 -11 -19 -7 -6 -1
東海 -19 -24 -14 -19 -14 -10 -12
大阪・京都(USJ含む) 11 13 17 21 21 26 20
近畿 -10 -22 -11 -6 -4 1 -3
山陽・山陰・四国 -37 -36 -27 -29 -26 -14 -22
九州 -32 -16 -24 -16 -13 -10 -13
沖縄 -19 -2 -2 -5 -2 7 9

訪日旅行の需要動向(顧客種別)

  • 現況は3ヵ月前(10~12月)に比べ、FITは3ポイント減で(+26)。団体は11ポイント減で(-12)、MICEは25ポイント減で(-30)と大幅に下落し、全体的に下降傾向。
  • 3ヵ月後(4~6月)は、MICEは6ポイント増、団体は2ポイント増で回復傾向。FITは3ポイント減で下降傾向。

(単位:DI)

  1年前
(1~3月)
9ヵ月前
(4~6月)
6ヵ月前
(7~9月)
3ヵ月前
(10~12月)
現況
(1~3月)
3ヵ月後
(4~6月)
6ヵ月後
(7~9月)
FIT 9 12 14 29 26 23 25
団体 -28 -11 -12 -1 -12 -10 -6
MICE -39 -20 -12 -5 -30 -24 -27

訪日旅行の需要動向(出身国別)

  • 現況は3ヵ月前(10~12月)に比べ、香港は5ポイント増で(+4)、中国は1ポイント増で(+6)、東南アジアは現状維持で(+6)推移。欧州は1ポイント減で(-10)、北米は4ポイント減で(-15)、南米は5ポイント減(-35)で緩やかに下降傾向。韓国は8ポイント減で(-19)、台湾は10ポイント減で(+12)、豪州は11ポイント減(-21)で下落。
  • 3ヵ月後(4~6月)は、北米は5ポイント増、欧州及び豪州は3ポイント増で回復に推移。韓国及び南米は1ポイント増で緩やかに回復。台湾及び東南アジアは横ばいで推移。中国は1ポイント減、香港は4ポイント減で緩やかに下降傾向で推移。

(単位:DI)

  1年前
(1~3月)
9ヵ月前
(4~6月)
6ヵ月前
(7~9月)
3ヵ月前
(10~12月)
現況
(1~3月)
3ヵ月後
(4~6月)
6ヵ月後
(7~9月)
中国 -17 -14 -1 5 6 5 5
韓国 -24 -14 -2 -11 -19 -18 -12
台湾 22 27 12 22 12 12 11
香港 -3 5 -6 -1 4 0 -1
東南アジア -2 6 0 6 6 6 -2
欧州 -14 0 2 -9 -10 -7 -6
北米 -26 -1 -12 -11 -15 -10 -8
南米 -44 -34 -27 -30 -35 -34 -29
豪州 -17 -13 -17 -10 -21 -18 -20

旅行市場動向調査について

一般社団法人 日本旅行業協会(JATA)では、JATA会員および中連協会員各社へ調査モニターへの登録を依頼し、会員1,198社社中、登録のあった588社を対象として、四半期ごとに「旅行市場動向調査」を実施し、その結果を発表しております。

「旅行市場動向調査」は、現況・先行き(3ヵ月後)についてのアンケートを実施し、旅行市場の動向を把握することを目的としております。

調査では各質問事項に対し「良い」「普通」「悪い」「取り扱っていない」で評価を求め、回答数から「取り扱っていない」(無回答を含む)の回答を除いたものを母数として各回答のシェアを算出し、「良い」を選んだ割合(%)から「悪い」を選んだ割合(%)を引いて、「DI」(=Diffusion Index ディフュージョン・インデックス)という景気動向指数に加工して発表しています。DI値の範囲は、全て良い(100)から、全て悪い(-100)の間の評価となります。

調査概要

調査地域
:全国
調査対象
:JATA会員各社、中連協会員各社の経営者など
調査方法
:インターネット調査
調査期間
:2018年2月5日(月)~2月25日(日)
設定数
:588社
回収数
:297社
回収率
:50.5%

業態別区分について

「旅行市場動向調査」では、各業況を業態別に分析しています。
各業態の定義と今回調査での回答件数は下記の表の通りとなっています。

業態名 定義 社数 比率
総合旅行会社 全国にネットワークを持ち、全分野に商品を持つ大規模な旅行会社 34 11.4%
海外旅行ホールセラー 海外旅行を専業とするホールセラー会社 16 5.4%
海外旅行系旅行会社 旅行業の取扱額が50億円以上で、うち海外旅行の取扱額が80%以上の旅行会社 17 5.7%
国内旅行ホールセラー 国内旅行を専業とするホールセラー会社 6 2.0%
リテーラー1 上記以外で旅行業の取扱額が30億円以上の旅行会社 28 9.4%
リテーラー2 上記以外で旅行業の取扱額が30億円未満の旅行会社 117 39.4%
インハウス 親会社の業務渡航などを中心に行っている旅行会社 41 13.8%
ネット系旅行会社 上記以外でインターネット販売が中心である会社 9 3.0%
訪日旅行系旅行会社 上記以外で訪日旅行販売が中心である会社 29 9.8%

*ホールセラー:パッケージツアーの企画・販売を専門に行う旅行会社

この資料に関するお問い合わせ

JATA広報室
  • TEL (03)3592-1244