コロナ禍以前の旅行トレンド 2017年12月期(第3回) 旅行市場動向調査~海外

更新日:2022年03月02日


旅行動向調査

2017年12月期(第3回) 旅行市場動向調査~海外

2017年12月25日

海外旅行DIは、9月期から伸び率は変動なく-16ポイントで横ばいに推移。

  • ※ 業種態別では、ネット系旅行会社が125ポイントも上昇し+25と回復傾向。
  • ※ 方面別では、アメリカ・カナダが3ポイント上昇で-25、オセアニアは2ポイント上昇で-28と回復傾向。アジア、ハワイは緩やかな増減で上位で推移。

3ヶ月後のDIは、2ポイント下落し-18ポイントへ。6ヶ月後は2ポイント下落し-18ポイントへ。

海外旅行全般の業況について

現況は、9月期から伸び率の変動なくマイナス16で横ばいに推移。
ネット系旅行会社は125ポイント増加し、大幅に回復してプラス25へ。
アメリカ・カナダ、オセアニアは回復基調。アジア、ハワイは緩やかな減少で上位で推移。
3ヵ月後は2ポイント減少し、マイナス18となる見通し。

総合

3ヵ月前と同様で-16で横ばいに推移、3ヶ月後の見通しは2ポイント減少し-18へ。
業界別では、ネット系旅行会社は125ポイント増で(+25)に回復傾向。リテーラー1は18ポイント増(+21)、インハウスは14ポイント増で(+2)、総合旅行会社は5ポイント増で(+15)と上昇。一方、海外ホールセラーは23ポイント減で(-44)、リテーラー2は13ポイント減で(-39)、海外旅行系旅行会社は3ポイント減(-17)で下落。
方面別では、アメリカ・カナダは3ポイント増で(-25)、オセアニアは2ポイント増で(-28)、アジア、ハワイ、中国は緩やかに下降。ミクロネシアは21ポイント減で(-58)と下落が顕著に。顧客層別では、インセンティブは10ポイント増で(-16)と回復傾向。教育旅行、学生は緩やかに上昇し、ファミリーは15ポイント減(-30)で下落。

現況(10月~12月)アメリカ・カナダ、オセアニアは回復基調

  • アメリカ・カナダ等のロングも動きが出てきた。(第1種/総合旅行会社)
  • パッケージ商品より航空券&ホテルの組み合わせが好調。(第1種/海外旅行系旅行会社)
  • 年末・年始は近隣のシンガポール・台湾が人気である。(第1種/リテーラー1)
  • アジアの単価が低めの方面が好調。(第1種/インハウス)

3ヵ月後、6ヵ月後の見通し ハワイ、アジアは好調を維持し上位継続

  • ヨーロッパ方面が徐々に回復傾向にある。(第1種/総合旅行会社)
  • 中国は低廉ツアーの導入により集客増につながった。(第1種/リテーラー2)
  • 海外旅行全般の傾向として女性の旅行が好調(第1種/リテーラー1)
    3ヶ月後(1~3月)は2ポイント下落し-18。6ヶ月後(4~6月)は2ポイント下落し-18。

(単位:DI)

  2年前
(10~12月)
1年半前
(4~6月)
1年3ヵ月前
(7~9月)
1年前
(10~12月)
9ヵ月前
(1~3月)
6ヵ月前
(4~6月)
3ヵ月前
(7~9月)
現況
(10~12月)
3ヵ月後
(1~3月)
6ヵ月後
(4~6月)
海外旅行全般 -40 -40 -35 -32 -28 -20 -16 -16 -18 -18
※-14 ※-17

※2017年9月期調査見通し数値

  1年半前
(4~6月)
1年3ヵ月前
(7~9月)
1年前
(10~12月)
9ヵ月前
(1~3月)
6ヵ月前
(4~6月)
3ヵ月前
(7~9月)
現況
(10~12月)
3ヵ月後
(1~3月)
6ヵ月後
(4~6月)
総合旅行会社 -63 -49 -42 -14 11 10 15 12 0
海外旅行
ホールセラー
-48 -44 -41 -40 -35 -21 -44 -33 -38
海外旅行系
旅行会社
-6 -27 8 -16 -9 -14 -17 18 25
リテーラー1 -38 -40 -23 -19 9 3 21 0 0
リテーラー2 -39 -33 -35 -37 -34 -26 -39 -37 -37
インハウス -40 -25 -20 -17 -15 -12 2 -12 -10
ネット系旅行会社 -50 -33 -50 -50 -16 -100 25 0 25

海外旅行の需要動向(方面別)

現況はアジア、アメリカ・カナダ、オセアニアは顕著に回復。
ハワイは、僅かに下落するも上位を維持。ミクロネシアは大きく下落。
3ヵ月後はハワイ、アジアは好調を維持し上位継続。

  • 現況は3カ月前(7月~9月)に比べ、アメリカ・カナダは3ポイント増で(-25)、オセアニアは2ポイント増で(-28)、韓国は2ポイント増で(-68)で回復傾向。その一方で、アジアは3ポイント減で(+6)、ハワイは1ポイント減で(-1)、中国は1ポイント減で(-50)と緩やかに下降。ヨーロッパも6ポイント減で(-29)、ミクロネシアは21ポイント減で(-58)へ下落傾向。
  • 3ヵ月後(1月~3月)は、韓国は6ポイント上昇し回復の兆しを見せる。ヨーロッパ、ミクロネシア、中国は横ばい傾向に推移。アジアは5ポイント減、ハワイは2ポイント減、アメリカ・カナダも2ポイント減で緩やかに下降傾向。

(単位:DI)

  1年前
(10~12月)
9ヵ月前
(1~3月)
6ヵ月前
(4~6月)
3ヵ月前
(7~9月)
現況
(10~12月)
3ヵ月後
(1~3月)
6ヵ月後
(4~6月)
ハワイ -1 2 1 0 -1 -3 -3
アメリカ・カナダ -29 -28 -24 -28 -25 -27 -26
ヨーロッパ -66 -42 -34 -23 -29 -29 -25
オセアニア -17 -27 -31 -30 -28 -25 -31
ミクロネシア -31 -28 -27 -37 -58 -58 -53
アジア 7 3 1 9 6 1 -3
中国 -59 -59 -60 -49 -50 -50 -52
韓国 -42 -48 -72 -70 -68 -62 -63

海外旅行の需要動向(顧客層別)

現況はインセンティブが大幅に上昇。ファミリー、シニアは下降傾向
3ヵ月後は学生は上昇するが、商用・視察、ハネムーンは下落を推移。

  • 現況は3カ月前(7月~9月)に比べ、インセンティブは10ポイント増で(-16)、教育旅行は5ポイント増で(-24)、学生は3ポイント増で(-45)回復傾向。ハネムーン、商用・視察、シニア、一人旅は緩やかに下降傾向。その一方で、ファミリーは15ポイント減で(-30)、OLは6ポイント減で(-31)に下落傾向。
  • 3ヵ月後(1月~3月)は、学生が9ポイント増加、ファミリーは横ばいで推移。教育旅行は4ポイント減、一人旅は3ポイント減、OLは2ポイント減と緩やかに下降で推移。商用・視察は12ポイント減、ハネムーンは8ポイント減、インセンティブは8ポイント減、シニアは7ポイント減で下落傾向。

(単位:DI)

  1年前
(10~12月)
9ヵ月前
(1~3月)
6ヵ月前
(4~6月)
3ヵ月前
(7~9月)
現況
(10~12月)
3ヵ月後
(1~3月)
6ヵ月後
(4~6月)
ハネムーン -39 -33 -32 -29 -33 -41 -35
ファミリー -35 -25 -28 -15 -30 -29 -27
OL -42 -38 -33 -25 -31 -33 -28
学生(教育旅行を除く) -55 -38 -50 -48 -45 -36 -44
シニア(60歳以上) -23 -3 -5 -9 -12 -19 -14
一人旅 -37 -29 -25 -24 -25 -28 -26
インセンティブ(*) -25 -37 -21 -26 -16 -24 -25
商用・視察 -12 -16 -4 -4 -8 -20 -19
教育旅行 -24 -22 -36 -29 -24 -28 -25

*「インセンティブ」:企業・団体等が従業員への報奨として提供する旅行

旅行市場動向調査について

一般社団法人 日本旅行業協会(JATA)では、JATA会員および中連協会員各社へ調査モニターへの登録を依頼し、会員1,189社中、登録のあった600社を対象として、四半期ごとに「旅行市場動向調査」を実施し、その結果を発表しております。

「旅行市場動向調査」は、現況・先行き(3ヵ月後)についてのアンケートを実施し、旅行市場の動向を把握することを目的としております。
調査では各質問事項に対し「良い」「普通」「悪い」「取り扱っていない」で評価を求め、回答数から「取り扱っていない」(無回答を含む)の回答を除いたものを母数として各回答のシェアを算出し、「良い」を選んだ割合(%)から「悪い」を選んだ割合(%)を引いて、「DI」(=DiffusionIndex ディフュージョン・インデックス)という景気動向指数に加工して発表しています。
DI値の範囲は、全て良い(100)から、全て悪い(-100)の間の評価となります。

調査概要

調査地域
:全国
調査対象
:JATA会員各社、中連協会員各社の経営者など
調査方法
:インターネット調査
調査期間
:2017年11月6日(月)~11月26日(日)
設定数
:600社
回収数
:307社
回収率
:51.1%

業態別区分について

「旅行市場動向調査」では、各業況を業態別に分析しています。
各業態の定義と今回調査での回答件数は下記の表の通りとなっています。

業態名 定義 社数 比率
総合旅行会社 全国にネットワークを持ち、全分野に商品を持つ大規模な旅行会社 36 11.7%
海外旅行ホールセラー 海外旅行を専業とするホールセラー会社 18 5.9%
海外旅行系旅行会社 旅行業の取扱額が50億円以上で、うち海外旅行の取扱額が80%以上の旅行会社 17 5.5%
国内旅行ホールセラー 国内旅行を専業とするホールセラー会社 6 2.0%
リテーラー1 上記以外で旅行業の取扱額が30億円以上の旅行会社 25 8.1%
リテーラー2 上記以外で旅行業の取扱額が30億円未満の旅行会社 123 40.1%
インハウス 親会社の業務渡航などを中心に行っている旅行会社 46 15.0%
ネット系旅行会社 上記以外でインターネット販売が中心である会社 9 2.9%
訪日旅行系旅行会社 上記以外で訪日旅行販売が中心である会社 27 8.8%

*ホールセラー:パッケージツアーの企画・販売を専門に行う旅行会社

 

この資料に関するお問い合わせ

JATA広報室
  • TEL (03)3592-1244