旅の安全・危機管理 旅の安全の日模擬訓練の実施結果について

更新日:2023年08月28日


1.実施日:2023年7月3日(月)

 ※ 2023年度は旅の安全の日(7月1日)が土曜日にあたることから7月3日に実施

2.実施内容

「緊急事態(大地震・テロ・バス事故等)が発生し人身に関わる被害が出ている」という状況のみを統一とし、各社の緊急連絡体制の一巡に要した時間と社員数、及び国内・海外・訪日の部門毎に各社取扱方面の中で任意に設定した都市・エリアを対象とした都市名とお客様滞在数を、同日17時までにJATAにて集約する。

3.実施対象

7月3日当日の実施会社は以下の通り。
 ▸ 実施参加  社数:58社(国内 48・訪日10・海外35) ※(参考)前回2019年度実施 47社(国内32・訪日13・海外36)
 ▸ 別日実施予定エントリー社数 13社

4.実施結果

 ▸ 緊急連絡体制の一巡平均所要時間 50分(最長225分、最短10分)
 ▸ 対象社員数  平均324名(最大15,184名、最小1名)

5.全体講評

各社の会社規模、環境に応じた様々な課題が抽出でき、実施自体は意義のあるものだったと考えられる。
一方で、課題としては旅の安全の日自体の周知不足と模擬訓練についての説明が会員会社へしっかり説明ができていなかったことによる訓練内容の理解不足、各社に判断をゆだねる項目が多すぎてどう対応していいかわからないとの質問が多かった点などがある。
非常に意義があり、重要なイベントであるにもかかわらず、盛り上がりに欠ける面があることから、今後に向けては、
 ① マンネリを防ぐため、国内、訪日、海外それぞれ、テーマを設定して実施する
 ② 会員会社が参加しやすい、より臨場感のある訓練にする
 ③ 他の業界(バス、宿泊など)の防災訓練を共同実施する

6.実施後の感想(各社からの抜粋・要約)

  • ● 月初の決算(精算)時の参加状況確認のためのデータ集約について、サーバーにかなりの負荷がかかり、PCパフォーマンスがかなり悪くなる。有事の際には、経理部門の作業を一時停止するなど、安全管理者の判断による発信が求められる。
  • ● 旅行者家族に被害(怪我)の状況を報告するシナリオであったが、実際の訓練では旅行者の緊急連絡先が準備されておらず課題として挙がった。
  • ● 広報班からは記者会見を開くべき際の基準を決めておくべきとの意見がありました。今後も可能な限り、毎年この訓練を実施して行きたいと思います。
  • ● 今回は事務所での対応のためスムーズにいったが、営業時間外や現地と連絡が取れない場合などは時間がかかるケースもある。日ごろから課題を見つけ、所員で共有する習慣が必要だと再認識できた。
  • ● 対策本部が東京にあり、東京で対応ができない際の代替場所等まで確認を行う事が出来た。

7.参加旅行会社一覧

 ▸ 7月3日実施  58社  ▸ 別日程で実施  13社
https://www.jata-net.or.jp/wp/wp-content/uploads/administrator/2023_tabianzenlist-1.pdf PDF

以 上

【この件に関する担当部署】

 ▸ 国内旅行推進部  末光   TEL : 03-3592-1276
 ▸ 訪日旅行推進部  川本   TEL : 03-3592-1252
 ▸ 海外旅行推進部  大久保   TEL : 03-3592-1274