旅の安全・危機管理 2024年度 旅の安全の日模擬訓練の実施結果について

更新日:2024年08月20日


2024年8月19日
一般社団法人日本旅行業協会
旅行安全マネジメント推進チーム

1.実施日:2024年7月1日(月)~7日(日)

 ※ 2024年度は旅の安全の日Weekとし、期間内に模擬訓練を実施

2.実施内容

「緊急事態(大地震・テロ・バス事故等)が発生し人身に関わる被害が出ている」という状況のみを統一とし、各社の緊急連絡体制の一巡に要した時間と社員数、及び国内・海外・訪日の部門毎に各社取扱方面の中で任意に設定した都市・エリアを対象とした都市名とお客様滞在数を、訓練実施日同日の17時までにJATAにて集約する。

3.実施対象

7月1日~7日の期間中および期間外(7月中)の実施会社は以下の通り。
 ▸ 実施参加社数 69社(国内 50・訪日12・海外40)※(参考)前回2023年度実施58社(国内48・訪日10・海外35)

4.実施結果

 ▸ 緊急連絡体制の一巡平均所要時間 62分(最長360分、最短1分)
 ▸ 対象社員数  平均62名(最大460名、最小1名)

5.全体講評

今年度は7/1が月曜日にあたることから、旅の安全の日Weekとして実施した。模擬訓練実施の緊張感や一体感を考えると、同日実施の方が望ましいいとも考えられる。一方、結果として7/1の参加会社が一番多かったものの全体の約30%であり複数日の設定がエントリー数の増加につながっている可能性もある。
また、実施方については、基本的に現在の方法の継承を前提とするが、中小規模会社の中には実施方法が分からないという会社も多く、次年度は(株)ジャタや日本アイラックの協力を得て国内外模擬訓練テンプレートの作成や事前セミナーの実施も検討したい。今後も参加会社数を増やすため様々な取り組みを検討していき効果的なイベントとしたい。

6.実施後の感想(抜粋・要約)

  • ● 気付いた点は、進捗状況や現地情報など詳細をホワイトボードに書き出すとより確実に情報共有ができた。
  • ● どう動いていいかわからず指示待ちの課員がおり、手が空いた場合声を掛け合いながら行動に移す必要がある。
  • ● 情報共有の手法をDXにて検討しなければならない。
  • ● 課題は個人情報を社内でどこまで開示できるかによる部分だと感じた。
  • ● 会社から付与している携帯電話でなく、個人所有の携帯に連絡すれば連絡が付いたと思われる。
  • ● 正月に発生した能登の地震のことを思うと、通信網がダウンして、現地にいる添乗員や現地の宿と
          連絡が付かないのだろうと思った。
  • ● 夜間や定休日の緊急対応についてはさらに綿密なトレーニングが必要だと感じた。
  • ● 商材毎に記録管理システムが異なり、データの抽出の所要時間に差がでてしまった。
  • ● 模擬訓練自体の意義は感じるが、案内を具体的に頂けると助かる。

以 上


参考

 ▸ 7月1日~7日及び期間外 (7月中) 実施 : 国内 50社 / 訪日12社 / 海外40社
 ▸  実施資料ダウンロード用PDFファイル PDF


【この件に関する担当部署】
▸ 国内旅行推進部  太田   TEL : 03-3592-1276
▸ 訪日旅行推進部  田村   TEL : 03-3592-1252
▸ 海外旅行推進部  大久保   TEL : 03-3592-1274