TOPICSバックナンバー(2020~) ロシア・バイカル湖の
冬の魅力を商品化するための
研修旅行報告書

更新日:2022年08月04日


2020年4月1日


TOPIC!

ロシア・バイカル湖の掲載記事を継続発信中


1. 目的

バイカル湖周辺の冬のイベント(祭り)を視察し、来年以降の同時期の商品化の拡大を図る。

2. 期間

2月25日(火)~3月4日(水)   7泊9日

3. 参加人数

旅行会社5名、ジャーナリスト5名、カメラマン1名、JATA1名 計12名

名  前 会社名・役職
越川 駿 (株)阪急交通社 : 東日本営業本部 メディア営業2部
雪田 純子 ユーレックス : 執行役員 欧州全域・個人旅行担当
笹川 裕一 クラブツーリズム(株) : テーマ旅本部 海外テーマ旅行センター
遠藤 剣士 (株)ツムラーレコーポレーション : 営業部 営業2課 セールス
小山田 雄司 (株)ミキ・ツーリスト : 主催営業部 部長
中島 七海 (株)JTB : 海外仕入商品事業部
伊東 浩 写真家
板倉 あつし 一般社団法人プレスマンユニオン : 記者
相原 恭子 相原事務所 : 作家、写真家
白石 あづさ フリーランス : ライター&フォトグラファー
藤原 浩 (株)ダイヤモンド・ビッグ社 : ライター/写真家
保坂 明彦 一般社団法人 日本旅行業協会 : 海外旅行推進部 副部長

4. フリー画像

今回の研修旅行には、プロカメラマンの伊東浩氏が参加して、パンフレットやWEBでJATA会員が自由に利用できる画像約700点を以下のURLで公開中です。この報告書と合わせてご活用ください。


ID : jata    PW : FR40jata

5. 日  程

冬のシベリアは雪景色一色で、極寒の‐25℃も体験できた。オリホン島での自然が織りなす氷の芸術と、寒さの中で生活するための人々の知恵と創意工夫を様々な場面で体験でき、冬のシベリアの魅力の商品化の重要性を参加者一同認識できた。
特に印象的だったのは、5日目午後に視察した氷の芸術(湖上の御神渡り)と6日目の氷穴で、これらを素材にした来年度下期の新商品の造成による増売に期待したい。

1 日目   2月25日(火)

成田発&nbsp15:30/ウラジオストク(VVO)乗り継ぎ後イルクーツク(IKT)へ  IKT Angara Hotel泊

2 日目   2月26日(水)

ホテル発 08:00~オリホン島~ホテル 19:30

3 日目   2月27日(木)

ホテル発 09:00~タリティ野外民族博物館~リストビアンカ(日本人墓地・ニコライ教会・バイカル湖自然博物館)~ホーバークラフトにて氷上移動してタンホイへ(所要60分)~着後博物館の見学と博物館にて夕日を鑑賞と夕食(19:00発)~ウランウデ(23:00着)

4 日目   2月28日(金)

ホテル発 09:00~ウランウデ市内散策~イヴォルギンスキーダッツァン~ライオン岩~タルバカタイ村(昼食と世界遺産の民俗村でのフォークロアショー・博物館・教会見学)~バイカルリビエラ着 20:30

3日目のタリティ野外博物館・リストヴィアンカと、4日目の視察先に関する詳細は、以下の報告書を参照ください。
ロシア研修旅行報告書(2019年9月28日~10月6日実施)

5 日目   2月29日(土)

ホテル発 10:00~自動車レース視察~バイカル湖氷上視察~ホテル 20:00着

6 日目   3月1日(日)

ホテル発 07:00~バイカル湖の氷穴と天然温泉の視察~ウランウデ19:30着~夕食~夜行列車にてIKTへ(22:39発)

7 日目   3月2日(月)

IKT 07:29着~IKT市内視察~現地関係者とのミーティング・ホテル視察(3か所)~夕食~ホテル着 21:00

8 日目   3月3日(火)

IKT 11:00発~リストヴィアンカにて犬ぞり体験(6頭から8頭の犬が1つのそりを5分程度引いて走るイベント。御者はそりの後方から犬に声をかけて指示)~IKT着 14:30  IKT発 23:55~VVOへ

9 日目   3月4日(水)

VVO着 06:00~VVO市内視察~現地旅行会社との朝食商談会~VVO発11:40  S7 6281~成田着12:55

6. 日程の詳細

2月25日(水)
VVO : 国際線到着~国内線への専用乗り継ぎ入国審査(2ブース)あり。乗り継ぎ客が少ない場合は通常の入国手続きが必要。入国審査のブースの数も少なく、手続きに時間がかかる。
2月26日(木)
IKT~オリホン島(片道360㎞): 片道車で4.5~5時間。途中2時間程度でトイレが可能だが、設備不足のため時間がかかる。その後湖岸にて4駆に乗り換えてバイカル湖の氷結した湖上をオリホン島へ。4駆での移動は途中の観光(氷の洞窟、シャーマンの岩、フェスティバル会場等)含め3時間程度。その後IKTへ。(今回は08:00ホテル発・19:30ホテル着)
オリホン島内で1泊できれば、島の北部観光も含め冬のバイカルの魅力を堪能できるだろう。
2月27日(金)
この日のメインは何といっても氷結した湖上をオーバークラフトで疾走する体験。リストヴィアンカ~タンホイ間42㎞を約1時間で横断。この体験だけでも冬のバイカル訪問の価値あり。
2月28日(土)
今回はイヴォルビンスキーダッツァンでは即身仏の見学はかなわなかった。通常日本の旅行会社は即身仏の見学は待ち時間の長さや混雑状況から行っていないとのこと。但し冬場はモンゴルからの来場者も少ないため冬季限定で入場可能であれば、日本人旅行者数は格段に増える可能性あり。この点を現地に伝え寺院との交渉をお願いした。
2月29日(日)
この日のメインは昼過ぎからMaksimikha村で開催される自動車・バイクのオートレースのイベントだが、観客席の設備もなくトイレも不十分のため商品造成はほぼ困難。その後途中で四駆に乗り換えてBarugzinsky湾にある氷上の御神渡りを視察。バイカル湖を取り巻く自然の驚異に一同大いに感嘆した。
3月1日(月)
この日の目玉は氷穴。前日同様四駆でChivyrkuy湾に向かい、ここにある3か所の氷穴を見学。前日の御神渡り同様一同大感動。その後天然温泉を2か所視察。何人かは入浴してバイカル湖での露天風呂を満喫した。ウランウデ~IKT間のシベルア鉄道寝台夜行列車を利用。乗車前に夕食をとったホテル(Mergen Bator)でサウナとシャワーも体験できた。
3月2日(火)
IKTの魅力は教会の美しさか?外見・内部とも派手さはないが欧州の主要な教会とは異なった落ち着いた雰囲気と独特の建築様式が魅力。午後の関係者とのミーティングについては項目7を参照。
3月3日(水)
参加者との夕食後ミーティング(20:00~21:00) 詳細は項目7に記載

7. IKT関係者との意見交換会

現地参加者 : イルクーツク州観光省副局長他ツーリズム関係者15名

  • (1) 日本側からの感想と要望事項:冬のバイカルの魅力を堪能した。特にホーバークラフトや御神渡り・氷穴等は商品化したい。要望としてはトイレの整備と観光地での英文案内表記の充実。トイレに関してはトイレ付きバスの導入も提案
  • (2) 現地側の回答・質問事項等
    • *  19年のロシア・IKTへの日本人旅行者数はそれぞれ12万人と4千人で、外国人としては7位・前年比12%増
    • *  トイレについてはトイレ付きバスの導入も含め前向きに検討したい。
    • *  IKTに関するTV番組を是非とも実現したいので協力してほしい。この点については今回メディア参加した板倉氏が全面協力を約束。
    • *  日ロ関係の強化で観光分野が最重要で、昨年日本人は7番目で前年比12%増。有名なイベントはルコモリエ(木造建築のフェスティバル)、バイカル氷上マラソン、バイカルツアーEXPO(3月下旬)、ホッケー国際大会等。
    • *  金沢が姉妹都市で、両市の交流拡大を目的に3頭のバイカルアザラシを贈呈
    • *  TV番組の制作を実現したい。(Mr. Igor Kovalenko Chairman of Siberian Baikal Association of Tourism)
  • (3) 日本側からの要望事項
    • *  バイカル湖の世界一の透明度をPRするうえで潜水艦等を利用したツアーができると面白い。
    • *  熟年層の参加者からはバスタブ付きの部屋を希望する声が強い。
    • *  知名度不足(PR要)とイベントスケジュールが間際決定。
    • *  教会が美しいのでフラッシュなしの撮影をルール化してほしい。バイカル湖が日本人にとっては大きなブランドなので、バイカルアザラシを飼育している箱根や金沢とタイアップしてPRを強化したらどうか?協力は惜しまない。
    • *  TV番組作成に関しては最大限の協力をしたい。
    • *  英語表記の拡大と、バイカル湖に沈む美しい夕日を鑑賞できる展望台等を設置したらどうか?

8. 研修旅行参加者とのミーティング

参加者それぞれからの今後の告知や商品造成に関する点についてコメント

  •  >  板倉(メディア) : 夕刊フジで週1回温泉をテーマに連載中、2週続けて掲載予定。出版社には今後交渉中。TV番組制作にも協力予定。
  •  >  相原(メディア) : 自らの連載ページ(朝日新聞デジタル&トラベル)やアルコール飲料の雑誌「醸界春秋」(Jocus)にて掲載予定。又「朝日カルチャーセンター横浜」での旅の講座でプレゼン予定。
  •  >  藤原(メディア) : 「地球の歩き方」にページを増やしてオリホン島を含め掲載予定。 地球の歩き方の取材者ブログで何度かに分けて告知も計画。
  •  >  白石(メディア):講談社BC発刊の月刊誌「おとなの週末」で連載中の「白石あづさの奇祭・珍祭」にて、今回取材した「マースレ ニッツァ(ロシア版イースター)」を取り上げる予定。「ロシアの猫たち」「バイカル湖上のオートレース」などのほか、イボルギンスキーダッツァンの僧院内部の撮影許可をいただき、撮影できたので、WEBや専門誌などで紹介してみたい。
  •  >  伊東(写真家) : 今回の画像を自由にダウンロードしてパンフ作成に使ってほしい。 自身が主催する旅と写真のサイトに各社のバナー掲示も無料で可能なので活用いただきたい。
  •  >  遠藤(ツムラーレ) : 取引各社に情報提供して商品化に協力、及び個人のSNS(イン スタ等)で配信予定。1/25~3/15が今回の冬のバイカル造成可能期間とのこと。
  •  >  中島(JTB) : 20年度下期に地球の詩にて「冬のバイカル湖」コースを造成予定。来年度以降ルックや心ゆく旅での冬のシベリア商品化を目標としていきたい。
  •  >  雪田(ユーレックス) : ウラウンデ側からの氷と星をテーマにした冬のバイカル湖の商品をFIT向けに造成予定。
  •  > 小山田(ミキツーリスト) : 取引先を通じてリピーター向けに情報発信。ミューでも現地発着のツアーとして造成したい。各社の高額層向けオリジナル商品を展開予定。
  •  >  越川(HEI) : 2008年からロシア担当。冬のバイカル湖は初めて取り組み。5日間と 8日間の2コースをトラピックスクラブやアメイズを対象に設定予定。8月、9月頃告知開始。自社の旅行講座「阪急たびコト塾」でも紹介予定。