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更新日:2023年02月10日
2023年初のメールマガジンです。 本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
■ 感染症×テロー複合的なリスク ■ ゴルゴ13からの伝言 ■ 今週のチェックリスト
2023年が始まりました。皆さんはどのような抱負をお持ちでしょうか?今年こそは、コロナ渦の水際措置等で難しかった海外出張を行う予定の方もいらっしゃるのではないかと思います。しかし、多くの国で水際緩和や各種行動規制の緩和/撤廃が進んでいるとはいえ、ウィズ・コロナにおける安全対策は、新型コロナ流行前の体制にそのまま戻せば良いわけではありません。実は、新型コロナの流行により、テロのリスクはさらに複雑化しているのです。
新型コロナ禍で社会への不満を募らせた人々(特に若者)をターゲットに、コロナ禍で進んだデジタル化に乗じて、テロリストは、精度の高い広報動画を作成したり、メッセージアプリやゲームのチャット機能すら活用して、若者を含む多くの人をリクルートしたりといった形で、オンラインでのプロパガンダ活動を強化しているとされています。その結果、今までテロが予想されていなかったような地域で、突然単独犯によるテロを起こすリスクが指摘されており、実際に、欧米を中心に、このようなローンウルフ型のテロが発生しています(今月14日にも英国ロンドンで6名が負傷する銃撃事件が発生しました。)。
さらに、実際に事件が発生した場合、新型コロナ流行前に比べ、十分な対応が取りにくかったり、対応が煩雑化している可能性があります。テレワークの恒常化や日本人・現地人スタッフの減少で、事件対応に十分な人手がいなかったり、コロナ下の人事異動で緊急時対応のノウハウが上手く引き継がれていない企業もあるでしょう。また、各国の水際措置も完全に撤廃されているわけではなく、事件発生国の入国制限・行動制限によっては、ご家族や本社社員の方、外務省のERT(海外緊急展開チーム)要員の渡航が難しくなる可能性もあります。最近では、規制緩和も以前よりは進んでいますが、感染状況によっては、逆戻りしてしまうこともあり、予断を許さない状況です。
海外での皆様ご自身の身の安全を守るために、ウィズ・コロナ禍での最新のテロ・治安情勢を踏まえた対策・体制の再構築が必要となります。そのために、まずは、コロナ禍での制約と現地のリアルタイムの情勢変化を踏まえた新型コロナ時代のマニュアルの整備・周知が重要です。そして、新たなマニュアルを用いて訓練を行い、マニュアルの精度と関係者の対応能力の向上を図りましょう。また、言うまでもなく、積極的なリモート型の安全対策セミナーへの参加やオンライン研修の導入も効果的です。
感染症×テロ、その先の対策とは・・・詳細はこちら
https://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/pdf/another_story.pdf(漫画版) https://www.youtube.com/watch?v=0cdCpLF5Sv0(動画版) (YouTube)
今週のチェックリストは、「新型コロナ等感染症の流行を踏まえた追加チェックリスト」(外務省作成『ゴルゴ13の海外安全対策マニュアル』pp.227-228)です。 新型コロナを踏まえた安全対策では、考えることがたくさん。そんな安全対策・体制構築のサポートにぜひ・・・。
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