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更新日:2024年03月11日
今回は、中東での駐在経験のある邦人テロ対策室員が、ラマダン月を安全に過ごすための注意点についてご紹介します。
■ イスラム教徒にとってのラマダン月 ■ ラマダン月にイスラム圏を訪れる際の注意点 ■ 国内安全対策セミナー~第8回目は3月15日 (於:東京) に開催予定です !~ ■ ゴルゴ13からの伝言
3月11日頃から、イスラム教において1年で最も重要な時期の1つであるラマダン月(約30日間)が始まります。ラマダン月には、イスラム教徒はどのような過ごし方をするのでしょうか。
まず、日中の断食が義務とされています。エジプトを例にとると、イスラム教徒は、日の出前の午前3時頃に食事をとり、午前4時頃から断食を始めます。日中は、食べ物や水だけでなく、喫煙や性生活も控えた上で、いつも通りに仕事や勉強をし、午後6時頃(日没の礼拝の呼びかけ)をもって断食を終えます。その間、なんと約14時間。特に気温が高い日は、なかなか大変そうです。
また、ラマダン月は、お祈り強化月間でもあります。多くのモスクで毎日夜、集団礼拝が行われ、ラマダン月の特別なお祈りが唱えられたり、コーランの全章が毎日少しずつ読誦されたりして信仰心が高まります。明け方までお祈りをし、ほとんど睡眠がとれないことも。つまり、ラマダン月には、イスラム教徒は睡眠不足にも悩まされるのです。
とはいえ、多くのイスラム教徒は、ラマダン月を楽しんでいるようです。家族や友人と日没後の食事を共にし、食べ過ぎて太ってしまう人も。何より楽しみなのは、ラマダン月の後にやってくる3~4日間の祝祭です。日本人にとってのお正月のようなもので、家畜を屠ってごちそうを食べ、友人や親戚を訪ね合って祝います。
さて、このような期間中に、イスラム教徒が多い地域に滞在することになったら、どのような点に注意する必要があるでしょうか ?
まず、日中、イスラム教徒の前での飲食や喫煙は控えましょう。国によっては刑事罰が科される恐れもあります。また、日没後であっても公的な場での飲酒は禁物です。
モスクや礼拝の場には、不用意に近づかないようにしましょう。無用のトラブルを招いたり、礼拝後にデモや群衆事故などが発生する恐れもあります。
また、車や機械の運転手が、空腹、睡眠不足、極度の疲労を抱えているリスクを考慮しておきましょう。ご自身が交通事故に遭わないよう十分注意するとともに、工場などではいつも以上に安全管理に気を配りましょう。
さらに、残念なことですが、ラマダン月やその前後には、例年、イスラム過激派によるテロの脅威が高まる傾向があります。日本人7人が亡くなった2016年のバングラデシュ・ダッカ襲撃テロ事件も、ラマダン月に発生しています。この事件は、「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」に感化された者らによって引き起こされましたが、ISILは過去のラマダン月に、世界中の戦闘員や支持者に対して攻撃強化を呼びかけており、実際、世界各地で多くのテロが発生しました。
このような経緯を踏まえ、邦人テロ対策室からは、広域情報 (ラマダン期間中の海外渡航・滞在に関する注意喚起) を発出しています。「たびレジ」や外務省海外安全ホームページを活用し、常に最新の情報を入手するように心がけてください。
ラマダン期間中に海外への出張や旅行を計画されている皆様は、現地の文化・風習を楽しみながら、ご自身を守るための安全対策にも十分注意していただくようお願いします。
「たびレジ」に登録すると、大使館や総領事館から最新の安全情報に関するメールが届きます。ぜひ、海外に渡航予定のある方もない方も、「たびレジ」に登録して各地の最新のリスクをフォローしましょう。また、外務省海外安全ホームページの国別ページ に目を通すこともリスク軽減に役立ちます。
これから海外でのビジネス展開を考えているけれど、安全対策といったって何から始めればいいんだろう、外務省にわざわざ尋ねるきっかけもない ー そんな方にお伝えしたいのが国内安全対策セミナーです。
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第8回セミナー(於:東京)の詳細はこちら : https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/safety_seminar20240315.html
情報収集、安全対策はそこから始まる‥‥詳細はこちら : https://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/pdf/episode4.pdf
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