太平洋アジア観光協会(PATA)日本支部 PATA各支部情報掲示板 “PATA Chapter Newsline” 第1号発行

更新日:2023年03月03日


世界中に70ある各PATA支部の情報を網羅した「PATA支部e-mail 掲示板」の第1号が昨年12月1日に発行されました。本掲示板では、アジア太平洋地域だけではなく、全世界の旅行業界共通の話題やテーマ、トピック等が毎月アップデートされて掲載されておりますので、是非ご覧下さい。
また、毎月各支部の役員のコメントを掲載するコーナーがあり、第1号では「アジア太平洋圏の旅行を回復させるためには何が必要か?」という質問に関し、当支部の石榑会長をはじめ、各支部の会長が以下のようなコメントを行っております。

<PATA日本支部会長 石榑信孝氏>
旅行業回復に向け一番基本的かつ重要なことは、航空業界における信頼の回復つまり旅行者に対し、空港もフライトも全く安心だということを確信してもらう必要があります。そして旅行をする楽しみを思い起こして頂き、旅行がどれだけ人生の価値を高めてくれるかということを理解してもらうことです。また、今までずっと旅行を計画してきた人たちに対し、「さぁ、バケーションを取って、旅行に出かけましょう!」と働きかけることです。しかし、これをどのようにやっていけばいいのでしょう? この古典的な試みには、大規模なメディアでの展開が必要です。例えば、PATAの「プロジェクト・フェニックス」や、パシフィック・エアラインの「サンシャイン・プロジェクト」は、最も効果的で、広範囲にわたる方法と言えるでしょう。

<PATAニューヨーク支部会長 Mr. Larry Greenman>
ここ一年のアメリカからアジアへ向けてのビジネスの落ち込みは予期せぬものでした。 イラク戦争やSARS,そして度重なるテロ攻撃以後の回復には各政府観光局のPRキャンペーンや旅行会社の各種プロモーション、そして大幅なディスカウント料金の設定が必要でしょう。そして、冬期をどうにか耐え忍び、2004年春からの回復を待ち望みましょう。この先数ヶ月の間、SARSやテロリズムの打撃的な再発がない限りは、消費者は旅行意欲を取り戻すでしょう。特に大切なので、前向でポジティブな旅行記事を様々な媒体で掲載してもらえるようPATA域にプレスをもっと招待する必要があるでしょう。

<PATAシンガポール支部会長 Mr. Wong Soon Hwa>

旅行需要の回復に向けては、関係政府機関が一丸となって旅行者の安全を確保するための対策を打ち出す必要があるでしょう。PATAとしては、安全対策を具体的に打ち出すための政府関係機関公認の声明を出したりすることも出来るでしょう。そして観光関係機関は、こうした対策を具体化するための基金を集めることもできるはずです。要するに、声を一つにして「アジア太平用地域への旅行は安全で楽しいものです」と宣言できるようにすることでしょう。