太平洋アジア観光協会(PATA)日本支部 PATA日本支部新春講演会・懇親会 開催報告

更新日:2023年03月03日


2006年1月31日(火)、帝国ホテルにおいて恒例のPATA日本支部新春講演会が開催され、約84名の出席者を得て盛況に開催されました。今回の講演会では国土交通省から柴田総合観光政策審議官、藤井国際観光推進課長をお迎えし、観光政策全般に関する講演並びにディスカッション形式の意見交換会を行いました。石榑会長の挨拶に続き、柴田審議官による「我が国の観光関連施策の概要」についてのプレゼンテーションが行われ、観光立国に向けての取り組みやビジット・ジャパン・キャンペーンの高度化、訪日ビザ制度の改善、官民一体となった連携事業についての説明が行われました。また、今後のインバウンド振興については、VJC政策とPATAを上手く絡み合わせ、連携を密にしていきたい、特に旅行業界の方々が2,000人以上集まるPATA年次総会は、日本のインバウンドに対する取り組みを世界にアピールする格好の場として考えたいというコメントがありました。

講演に続いては、以下のような質疑応答が行われました。

  1. 中国以外の二国間協定等の予定は?-「日豪交流年」や「シンガポール交流年」を予定している他、カナダ、タイを重点市場として追加し、VJCの高度化を図っている。
  2. PATA日本支部の行事に対する金銭的な協力は期待できるか?-VJCに合致する事業であれば、金銭的な支援も可能である。
  3. 小泉首相の観光立国に対する政策の継続性は?-今後、大きく変わることはない。
  4. 中国のVISAの発給については、まだまだ厳しすぎるのでは?-時間は、かかるが少しずつ緩和されてきている。

以上のような質疑応答の後、VJCは国民の「ようこそ!」というパワーが結集し、
大きな力となることが理想であり、いろいろなセクターが結集した「総合力」がこのVJC実現にむけての成功のキーであり、今後はより民間のいろいろな声を取り上げて、関係省庁と一緒に様々な問題を解決していきたいという柴田審議官のコメントで講演会は終了しました。
  
続いて開催された懇親会では、ユナイテッド航空の太平洋地区副社長のマーク・シュワブ氏より、日本はまだまだ紹介しきれていない魅力に溢れた国なのでもっともっと外国人が訪れる可能性を秘めているという力強いご挨拶もありました。