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更新日:2023年03月13日
約80カ国で広告・マーケティング事業を行うウェーバー・シャンドウィックは、東京を含むアジア太平洋8都市を対象に「魅力ある都市のソフト・パワーとは~アジア太平洋地域の都市の評価・評判」と題する調査結果を発表した。
それによると、東京は「観光」で54%、「ソーシャルメディアとデジタルテクノロジー」で53%、「食文化」で49%と、肯定的な評価が過半数となり1位となった。さらに東京は、「小売店と周辺地域」「政治的意思決定」「美術・文学」「ニュース・メディア」「見習いたい都市」「学術研究・高等教育」「生活水準」でも8都市の中で最高評価を獲得。また、東京在住者は他国からの評価よりも平均で18%高く自己評価を行っている結果となった。 この調査は、行政や観光事業をはじめ「都市のブランド」にかかわるビジネスに影響を与える要素を分析することで、その結果を国際的なビジネスモデル策定や戦略検討に用いることを目的に実施されたもの。
都市のブランド形成や事業推進に影響を与える16項目を「ソフト・パワー要素」と定義し、東京、バンコク、香港、クアラルンプール、ソウル、上海、シンガポール、シドニーの8都市に住む男女を対象に、自国と他国について「高評価をするかどうか」を問う方式で調査した。東京以外の都市の結果をみると、シンガポールは「サステナビリティと環境」と「生活水準」、香港は「金融機能」。シドニーは「スポーツ/レジャー施設」、「現代建築とデザイン」、「ジェンダーに関する寛容性」の点でトップとなった。また、自己評価と他国からの評価の違いについては、いずれの都市の住民も5~26%高く評価する傾向が判明。東京は(平均差異: 18%)、シドニー(26%)に次いで高い自己評価を行っており、最も差が少ない都市はソウル(5%)だった。
ウェーバー・シャンドウィック社では、東京がソフト・パワーに関して好評価を得た要因として、「効率性」「サービスの質」「しきたりやストイックさといった歴史に深く根差した規範」という無形の3因子があり、それらが東京の強みの背景にあると分析。また、「観光地としての魅力がある(54%)」と認識されていると同時に、他の都市から「見習いたいと思う(40%)」と評価されていることから、魅力を構成する要素が単体ではなく一体化となっていることが寄与したと分析としている。
この調査は、ウェーバー・シャンドウィック社と同グループ企業であるKRCリサーチの共同により、8都市(東京、タイ・バンコク、香港、マレーシア・クアラルンプール、韓国・ソウル、中国・上海、シンガポール、オーストラリア・シドニー)の18歳以上の男女4147人を対象に、オンライン上で行われたもの。調査期間は2014年7月~8月。 (トラベルボイスより抜粋)
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