修学旅行事情 【参考】海外で安全・快適な修学旅行をしていただくために

更新日:2023年08月17日


世界中で日本は最も安全な国のひとつと言われています。でも日本の基準で外国を判断することはたいへん危険です。パスポート(旅券)は日本国民であることを証明する大切な通行証です。その携帯、保管には細心の注意をしましょう。また旅行中は適度に身体を休め、精神をリラックスさせるよう心がけましょう。

JATAは、「JATA修学旅行安全対策部会」を設けております。下記の注意事項をご一読頂き、生徒の皆さまが安全で快適な海外修学旅行をしていただくために、ご利用ください。

国際人としてのマナーを守りましょう

  • •  訪問する国の人たちには礼節をもって接することはもちろん、その国の宗教、風俗、習慣を十分尊重しましょう。
  • •  集団心理で行動して、思わぬことから誤解をまねくことのないよう、お互いに注意しましょう。
  • •  空港内、航空機内、ホテル内などは人々の社交場です。互いに他人に迷惑をかけないようにしましょう。
  • •  人々の集まる場所、特にレストランなどでは不必要に大きな声を出さないようにしましょう。
  • •  ホテル内ではパジャマ姿やスリッパで廊下やロビーなどに出ないようにしましょう。
  • •  エレベーター、車、レストランの入口等ではレディファーストを心がけましょう。
  • •  写真をとるときも、その土地の法律や習慣を尊重しましょう。

健康管理に関する注意

安全で快適な旅には、何といっても健康が第一です。出発前、旅行中には健康管理に十分注意しましょう。

健康上の注意

  • •  疲労や暴飲暴食が食中毒その他の病気の誘因となることがあります。睡眠を十分とり、疲労回復をはかり、食べ過ぎやジュース類の飲み過ぎに注意しましょう。
  • •  非衛生的なものは食べないようにしましょう。
  • •  生水は飲まないようにしましょう。ミネラルウォーターやホテルに湯冷ましが用意してある場合は、それを飲むようにしましょう。

乗り物酔い

  • •  乗物に弱い人は不消化物を控え、またお腹一杯食べないようにしましょう。
  • •  酔い止めの薬は乗車30分前位に服用するようにしましょう。

交通安全に関する注意

外国では交通ルールが日本と異なり、自動車優先の国もあります。交通安全には十分注意しましょう。

歩行中の注意

  • •  道路を横断する時は必ず横断歩道を渡りましょう。
  • •  自動車が右側通行の国が多く、その場合は「左」「右」の順で確認して道路をわたりましょう。
  • •  道路を横断する時は、青信号であっても、また、一方通行であっても左右を確認しましょう。

災害に関する注意

災害が起こったら指示に従って落ちついて行動しましょう。

火事

  • •  ホテル、レストランに着いたら、まず非常口と安全器具の場所を確認しましょう。
  • •  火災発生時は、指示に従い、速やかかつ冷静に避難しましょう。
  • •  煙が立ちこめたら、ハンカチ、タオル、衣服の端などで口や鼻を押さえ背を低くし避難しましょう。

地震

  • •  地震の揺れが大きく、危険を感じたら、近くにある大きな丈夫なものの陰に隠れましょう。

盗難に関する注意

旅行中は気持ちが緩みがちです。盗難には十分注意しましょう。

一般的な注意

  • •  現金所持は必要最小限に止め、できるだけトラベラーズチェックで持参しましょう。(紛失や盗難事故の際に役立ちます)
  • •  トラベラーズチェックを購入したら、すぐ所定の欄にサインをしましょう。控えはトラベラーズチェックとは別に保管し、枚数と番号をメモしておき、また使用の度に記録することを励行しましょう。
  • •  パスポート、現金、カメラ、時計などの貴重品類は各人が責任を持って管理しましょう。
  • •  外国では特にパスポートの盗難が増えているので細心の注意が必要です。紛失や盗難に備えて、パスポート番号・発行年月日を控えておきましょう。
  • 旅行が終わりに近づくほど気が緩み、盗難にあうケースが多くなります。最後まで注意しましょう。

ホテル滞在時

  • •  ホテルの部屋も安全ではありません。部屋の中に現金、貴重品を放置せず、備え付けの金庫やセーフティボックスに預けましょう。
  • •  ホテルを外出するとき場合はもちろん、部屋にいる時も必ず施錠しましょう。また、ドアチェーンが付いている場合は必ず掛けるよう心がけましょう。
  • •  部屋に見知らぬ人が訪ねてきた場合、ドアを開けないでまず相手を確認しましょう。
  • •  自動ロック(ドアを閉めると自動的に鍵が掛かる)の場合、部屋を出るときは鍵(またはカード)を必ず持参し、施錠を確認しましょう。

外出時

  • •  人前では現金をちらつかせないようにしましょう。
  • •  ズボンの尻ポケットやバッグの外側のポケットなど、人目に付くところには現金、貴重品は入れないようにしましょう。
  • •  バスを降りるとき、現金、カメラなど貴重品は必ず手元から離さないようにしましょう。
  • •  ホテルのロビー、レストラン、駅、空港などで置いた荷物が盗難にあう例が多くあります。常に目を離さないようにしましょう。
  • •  外出時は、万一道に迷った場合などのため、ホテルの所在地・電話番号が記載されたもの(修学旅行のしおりなど)を持参しましょう。

保護者の皆様へ ―海外旅行傷害保険加入のおすすめ―

外国では、日本と比較してはるかに医療費は高額で、また、事故で被害にあった場合の補償はきわめて低いのが実情です。従って、出発前に海外旅行傷害保険に加入されることをおすすめします。

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