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更新日:2022年03月18日
2007年6月8日
平成19年度の助成先のひとつである長野県千曲市の団体「田毎の月 棚田保存同好会」の活動・実施状況を確認するためヒアリング/調査を行いました。
夏の様子
実りの秋 (写真提供:棚田保存同好会)
千曲市の姨捨(おばすて)地区の棚田(約1,800枚)は、古くから名月の里として有名。また、眺望もすばらしく、棚田としては全国ではじめて国(文化庁)の「名勝」にも指定された。
国内の他地域も同じ悩みを抱えているが、耕作する方々の高齢化、後継者不足に加え、棚田特有の急傾斜地、狭い農道で多くの労力と危険を伴うため、耕作放棄地が増大。その結果、雑草や潅木が繁茂するなど棚田の荒廃が拡大していた。景観の保全と文化的財産を後世に受け継ぐために、棚田を借りて水田として保全するボランティア活動をはじめたのが「田毎の月棚田保存同好会」だ。今年で13年目の活動に入っている。
棚田保存同好会の活動には、小学生とその父兄、企業の有志等様々な方々が協力している。その協力を温かく受け入れ、飾らずに接する同好会のみなさまの「人徳」のおかげか。 昔は、親戚だけでなく、町や村の人々も協力し、田んぼはにぎやかだった。田んぼに「人」が戻ってきた景色を久しぶりに見てなぜか嬉しくなった。同好会の方々は、参加した子供たちがいつの日か「ほんとうの豊かさ」を知ってもらえればと願っている。
農業の大切さ、人と人のふれあいを深めながら棚田を保全する=名勝「おばすて(田毎の月)」棚田の保全活動に対して、写真の波型あぜ板パネルやはぜがけ(稲を太陽光/風で乾燥させるために稲藁をつるす道具)等の棚田の保全活動に助成いたします。
長野県立歴史館の宮下健司氏。考古学の専門家だが、棚田の研究もしており、国内はもちろん、フィリピンや中国雲南省にも出かけている。「棚田は自然と人間の合作」と解説し、加えて「棚田で米を作る人が美しいのは、条件の悪い田を耕しながら心も耕しているからだ」と講演で述べたそうだ。
田毎の月 棚田保存同好会の関口会長、矢島事務局長、作業後の昼食の食材(山ウド、セリなど)を調達した割田氏、調理担当の林氏。何よりも自分たちが率先して汗をかき、構えず、さりげなく作業に迎えてくれる姿勢に13年継続してきた理由を見つけた思いがした。 おばすて(田毎の月)の棚田は千曲市の観光地としても注目されており、彼らの汗がそれを持続させている。心を耕しながらの「自然と人間がつくった観光地」である。
田毎の月棚田保存同好会のホームページ http://www.geocities.jp/chikumacity/tanadatop.html
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