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更新日:2022年09月21日
年に1度、開催されるビッグイベントがどのようにして作り上げられるのか、「ツーリズムEXPOジャパン推進室」担当者の話を交えその裏舞台に迫る新企画。全4回でお届けします。
最終回となる4回目は、同推進室で「フォーラム・セミナー」をメインに担当している高橋 大地アシスタントマネージャー、武藤 みさ子主任に話を聞きました。
取材日2022.7.27
「武藤 みさ子主任 高橋 大地アシスタントマネージャー」
――「フォーラム」って何?「シンポジウム」と「セミナー」はどう違うのですか? 「基調講演」、「観光大臣会合」、「テーマ別シンポジウム」の3本柱で構成
「ツーリズムEXPOジャパン(以下TEJ)」サイト内にある「フォーラム&セミナー」のページをご覧いただいたことはありますか?「基調講演」、「TEJ観光大臣会合」、「テーマ別シンポジウム」、「ツーリズム・プロフェッショナル・セミナー」といった単語を見て、興味をもったけど詳しくは見たことがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。TEJではイベント開催中「展示商談会」と並行し、フォーラムを開催しています。フォーラムは「基調講演」、「観光大臣会合」、「テーマ別シンポジウム」で構成されています。
フォーラムの中でも特に大きなイベントとなるのは「観光大臣会合」です。世界の観光大臣、観光行政トップ、観光組織が一堂に会し、観光政策など各国の事例を共有します。
過去、最大となる19カ国の大臣が集まった「観光大臣会合 (2019の模様)」
2022の開催テーマは「観光による気候変動への挑戦」となっています。通常、基調講演に続いて開催され、各国の観光大臣が顔を合わせながら(コの字型で)行うのが通例で、今回は聴講者を300名程度、招待します。残念ながら一般の人は参加することはできません。気になる会合の模様は、YouTubeでLIVE配信(※事後、アーカイブ配信)しますので、是非、ご視聴ください。
「テーマ別シンポジウム」と「プロフェッショナルセミナー」の違いは、比較的、大規模で催されるのが「シンポジウム」、「セミナー」は小規模で数多く設定され、実務に直接、役立つものも多いとご認識ください。 詳しくはこちら ・「テーマ別シンポジウム」 ・「プロフェッショナルセミナー」
※9月22日よりライブ配信バナーより配信開始
――フォーラム・セミナー担当としてのお仕事内容は? 粘り強くスケジュール調整
観光大臣会合に関わる仕事の比重が大きいです。開催に向け、大臣会合における全体テーマの選定や議論する内容について、関連の部会で協議し、決定していきます。あわせて、どの国にお声がけするかといったことも調整していきます。各国大臣が日本滞在中に行う各種会談のスケジュール調整も重要な仕事です。
<開催までのスケジュールイメージ>
【1月】全体テーマについて検討開始 【3月】全体テーマについて最終確定。招待国について検討開始 【5月】大臣会合での議題について議論開始 【7月】議題確定。各国大臣の窓口へアプローチ開始。出欠についてとりまとめ、調整 【9月】観光大臣会合 開催
観光大臣招致にあたり20~30ヶ国の大臣へ招待状を送ります。各国と調整を図り、出欠をとりまとめます。参加が決定した国については、担当者(通訳、コーディネーター)と連携し、大臣滞在中のスケジュール調整を図っていきます。観光庁長官や国交大臣との会談が行われますので、その合間を縫って、今度は、大臣同士の会談や、JATA会長への表敬訪問などスケジュールを組んでいきます。限られた時間の中で、入り組んだスケジュールの調整を行う必要がありますのでとても大変です。
――「観光大臣会合」開催の意義とは? 観光先進国を目指すうえで重要
「観光大臣会合」は、UNWTO(国連世界観光機関)の協力のもと、2017年より開始しました。民間主導による開催となり、日本では初となります。日本が観光先進国になっていくうえで、「諸外国の動きを把握する」、「意見を聞く」、「知見を共有する」ための場となります。観光を主軸に経済を回していく国が増えている中、各国の観光大臣に来ていただくことで、国際競争力を強化することができます。例えば、中国が観光大臣会合を開催すれば、中国市場が活性化し、同国での観光消費が増える一方、日本の地位は下がってしまいます。諸外国から主要な要人に来ていただくことで、当該国の出展ブースが大きくなるなど、イベント全体へのメリットも享受できます。このようにTEJブランドを強化し、イベントを継続、発展させていくためにも「観光大臣会合」開催は大きな役割を果たします。2019年は過去、最大となる19カ国の大臣が参加されました。
――やりがい苦労している点は? 大臣の日本到着をドキドキしながら待っています
観光大臣が出席する会議の運営に携われることにやりがいと責任を感じています。各国の大臣に直接お会いできるのはとても貴重な経験です。(武藤 主任)
出向元の日本観光振興協会では、英語を使う機会がありませんでした。現在の仕事では英語に触れる機会が増えました。語学を学びなおそうといったモチベーション向上にもつながっています。(高橋 アシスタントマネージャー)
「観光大臣会合」開催初年度となる2017年、基調講演をお願いしていたメキシコで大きな地震が発生しました。メキシコの大臣は到着された朝そのまま帰国されました。代役を担っていただく方を探すのに奔走したことを今でもよく覚えています。招待する大臣達は、開催間際に来日されることが多く、「急遽、来られなくなった」、「トランジットで遅れてしまう」ということもあり、いつもヒヤヒヤしています。事前に連絡が無く、大臣会合開催の当日に「出席したい」との要請を受け、「聴講者」として受け付けたものの、気づけば「登壇者」側の席に座る大臣が現れるなど、予期せぬハプニングがつきものです。開催時期は何かと神経をすり減らします。本年度開催にあたっては、日本への入国可否がはっきりとしなかったため、招待状の発送が遅れました。そのため、まだ明確な返事をいただいていない国もあります。他にもVISAの取得など、入国に関わる諸手続きについての問い合わせも多く、例年にはない苦労もあります。
――最後に読者の方へメッセージを TEJを通じてSDGsを発信 観光大臣会合開催で旅行への機運を高める
昨年、TEJは延期となりましたので、観光大臣会合もしっかりと開催し、盛り上げていきたいです。8ヶ国くらいの大臣は来てくださる予定です。大臣会合開催を契機に旅行への機運を高められればと思います。(武藤 主任)
今年はこれまで6回行ってきた「ジャパン・ツーリズム・アワード※」に替わる、新企画として「SDGs達成に向けた光る取り組み」を出展者から募集しました。SDGsの取り組みが、旅行先を決める一要因ともなりつつある今、出展者が取り組むSDGsの活動についてTEJにて広く紹介していきます。エントリーいただいた57件の取り組みについて紹介する冊子を制作中です。制作した冊子はイベント会場で配布し、来場者に広く告知していきます。あわせてTEJサイトでも紹介していきます。日本で開催されるTEJをうまく活用し、大きな流れに繋げていきたいです。(高橋 アシスタントマネージャー)
※ジャパン・ツーリズム・アワードは、「旅のチカラ」の再生と持続可能性の確保につながる組織・企業・団体の取組を参考となる事例として表彰し、ツーリズムEXPO ジャパンとの連携により、優れた受賞取組をモデルケースとして広く世の中に知らしめ、さらなるツーリズムの発展に貢献していくことを目的とします。
「57件の取り組みについて紹介する冊子」
その1<広報編>はこちら その2<展示会編>はこちら その3<商談会編>はこちら
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